ゲーム学

教養研究センター設置科目

平澤直氏(アーチ株式会社 代表取締役)

今日、ヴィデオゲーム、コンピュータゲームはさまざまな分野で重要な位置を占めています。人文科学としては文学や映画に代わる物語伝承メディアとして、あるいはコミュニケーション・ツールとして。産業面では日本の代表的なIP(知的財産)として。技術面ではAIや仮想現実における最先端テクノロジーとして。そんななか、ゲームをアカデミックな研究対象にしたい、あるいは将来、ゲーム業界への就職を考えている塾生も多いはずです。今日、義塾にはゲームに特化した学部学科はありませんが、ゲームをアカデミックに考察するための入口として、このたび株式会社コーエーテクモホールディングス寄附講座「ゲーム学」を創設しました。

内容

ヴィデオゲームをめぐる多岐にわたるテーマを、産業、文化、技術といった分野の専門家とともに学びます。慶應義塾教員、他大教員に加え、ゲーム業界の最前線にいる方にも講師として登壇していただきます。講義のあとに質疑応答をおこない、履修者にはリアクションペーパーの提出が課されます。感染状況が悪化しない限り、授業は対面でおこないます。

授業の特長

ヴィデオゲームをアカデミックに考察する
ヴィデオゲームが提起する諸問題についてアカデミックな立場から考察をおこないます。個々のタイトルについてのゲーム批評、ゲーム考察とは異なり、学際的な立場からゲームの現状や、ゲームとはなにかを考えるためのヒントを提供します。

<ご参考> ※2024年度の内容は現在調整中です。

2023年度秋学期開講 教養研究センター「ゲーム学」

最新の講義

 タイトル:  特別講義
①シブサワ・コウのゲーム開発
②コーエーテクモのゲームエンジン
 講師:  

①襟川陽一/シブサワ・コウ(㈱コーエーテクモホールディングス代表取締役社長)    
②三嶋寛了(㈱コーエーテクモゲームス執行役員フューチャーテックベース部長)

 日時:  

2023年10月3日(火)16:30~18:00

2023年10月3日(火)

特別講義
①シブサワ・コウのゲーム開発
②コーエーテクモのゲームエンジン

①襟川陽一/シブサワ・コウ(㈱コーエーテクモホールディングス
代表取締役社長)
②三嶋寛了(㈱コーエーテクモゲームス執行役員
フューチャーテックベース部長)

2023年10月10日(火)

イントロダクション

新島進(コーディネーター/慶應義塾大学 経済学部 教授)

2023年10月17日(火)

デジタルゲームに見る着せ替え人形的表現

堺文男(尚美学園大学 総合政策学部 講師)

2023年10月24日(火)

エコノミーのキャラクター経済圏

中山淳雄(Re entertainment 代表取締役)

リモート社会におけるゲームの新しい役割と可能性

宮本道人(北海道大学 CoSTEP 特任助教)

※変更になりました。

2023年10月31日(火)

日本のゲーム産業

小山友介(芝浦工業大学 システム理工学部 教授)

2023年11月7日(火)

(実践)中国巨大市場への挑戦

大里雄二(日中エンタメプロデューサー)

2023年11月14日(火)

フランスにおけるヴィデオ・ゲーム

ローベル・ロラン(慶應義塾大学 商学部講師(非常勤))

2023年12月5日(火)

バーチャルリアリティの進化、拡張するゲーム体験

南澤孝太(慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科 教授)

2023年12月12日(火)

ゲーム依存について

藤田博史(医療法人ユーロクリニーク理事長
・狭山メンタルクリニック院長)

2023年12月19日(火)

数値でみる『三国志』『信長の野望』のリアリズム~序列化されるキャラクター~

吉永壮介(慶應義塾大学 文学部 教授)

2023年12月26日(火)

神経医療とゲーミフィケーション

牛場潤一(慶應義塾大学 理工学部 教授)

2024年1月9日(火)

ゲームをどう保存していくか

井上明人(立命館大学 映像学部 講師)

2024年1月16日(火)

アニメ産業 20年に一度の地殻変動に迫る

平澤直 (アーチ株式会社 代表取締役)

2024年1月23日(火)

ゲームと文学――テクスト、仮想現実、身体性

新島進(コーディネーター/慶應義塾大学 経済学部 教授)

関連するイベント

22/11/28〜22/12/17 
慶應義塾大学エンターテインメント三講座合同シンポジウム  エンタメ学宣言!~ゲーム・音楽・アニメから展望する研究・教育の現在と未来~
慶應義塾大学では、現在、エンターテインメント分野に特化した下記、三講座が企画・開催されております。 ・ゲーム学(株式会社コーエーテクモホールディングス寄附講座) ・エンターテインメントビジネス論(株式会社アカツキ寄附講座)(予定) ・エンターテインメントコミュニケーションズ論(一般社団法人日本音楽事業者協会・株式会社NexTone寄附講座) この度、慶應義塾大学における上記エンターテインメント三講座が連携し、「エンタメ学宣言!ゲーム・音楽・アニメから展望する研究・教育の現在と未来」と題した合同シンポジウムを開催します。 三講座のさらなる連携と、広く大学におけるエンターテインメント研究・教育の現在と未来の可能性を模索するシンポジウムとなります。是非、ご参加ください! <font color="red" size="3"><b><a href="https://peatix.com/event/3426813/" target="_blank">こちらからお申込みください</font></a></b> ★一般参加OK★ <第一部> ・冒頭挨拶  ・エンターテインメント三講座の概要と成果(各コーディネーター) <第二部> ・パネルディスカッション ・テーマ:慶應義塾大学におけるエンターテインメント研究・教育の現状と展望 <背景と趣旨> ゲーム・音楽・アニメを中心としたエンターテインメント分野については、その産業構造やビジネスの実態を大学で勉強してみたいと思っている学生や、卒業後に当該分野で働きたいと思っている学生が潜在的に多く存在しています。 慶應義塾大学(以下「本学」)では、そのような学生のニーズに応えるような組織的な取り組みが行われてきたとは必ずしも言えません。また、エンターテインメント分野を専門に研究する教員も本学に一定数在籍しており、それぞれ高水準の研究成果を挙げていますが、本学内における教員同士の研究・教育上のヨコの連携が取れてきたとは言い難く、「個人商店」的な活動にとどまっているのが現状です。 日本のエンターテインメントは、経済社会の「ソフト」化や政府レベルにおける「クール・ジャパン」政策の推進等を背景として、日本内外における経済的・文化的プレゼンスを近年著しく増大させており、そのようなエンターテインメント分野との研究・教育上のリンクを本学において組織的・有機的に作っていくことは本学の中長期的な発展にとって極めて重要です。 現在、本学では、エンターテインメント分野に係る三つの寄附講座が同時期に並行して企画・開催されています。この機会を捉えて、単に個別の講座を個別に開催することを超えて、上記の問題意識を踏まえ、三講座の連携と、大学におけるエンターテインメント研究・教育の現在と未来の可能性を模索する一環として、本シンポジウムを開催します。

 

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