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読書会 晴読雨読『アイデアの系譜学』⑥「アラマタ的編集遊戯、エピソードの発掘」

【概要】
未知との遭遇、アイデアを閃く瞬間は、授業教室の外にも溢れています。本企画では、金曜の夕方に学生と教員で集まって、最近気になっている本、思いついたアイデアについて、あれこれ喋るトーク・セッションを行います。今回は「編集の知」を出発テーマに設定し、言葉を並べて組み替える楽しみ、アイデアの変換方法などについて、あれこれお喋りをしてみたいと思います。かつて慶應に学び、図書館に籠って、博物学探究に耽溺した知の巨人、荒俣宏の遊戯的思考法についても言及します。テーマから連想する書籍やキーワードの持ち寄り、あるいは「編集について語りたい~」といったエピソード披露など、ワイワイお話ができればと思います。

「アイデアの系譜学」読書会とは…
「アイデアの歴史」(History of Ideas)という学問分野を参照しつつ、発想の生成・循環・変容をテーマに「あれこれ喋る」、書籍持ち寄り型の会になります。前回からの継続参加、今回のみの単発参加の両方を歓迎します。日吉の1~2年生だけでなく、三田の上級生、湘南藤沢や信濃町からの参加、時には高校生や教員たちの「往来がある」ことが本会の特徴です。当日、どんな流れになるかは、集まってみるまで主催者も分かりません。「創造的な混沌」を目指す場です!

日時:
2024年4月26日(金)17:30~18:30(予定) 
会場:
日吉キャンパス来往舎2階 小会議室
講師:
若澤 佑典(慶應義塾大学文学部助教)
専門:英米文学専攻 18世紀イギリスの文学・文化、スコットランド啓蒙思想、会話/対話としての哲学


学部ではイギリス経験論やアメリカン・プラグマティズムといった英語圏の思想史を学び、「共感」や「驚き」といった日常生活の言葉でものを考え、書くことの重要性を実感しました。大学院からは、文学と哲学が交差する18世紀イギリスの言語空間にとりわけ魅せられ、専門分野としてきました。

ポスドク以降は「おしゃべりの文化」から18世紀イギリスの文学・思想・絵画についてずっと考えています。とりわけ、会話・社交する存在としての人間像を提示し、当人もお話し好きだった哲学者/歴史家/文筆家デイヴィッド・ヒュームの著作や書簡が研究の主軸です。プロジェクト研究では18世紀東アジアの専門家たちと協働し、「グローバルな18世紀世界」像の構築を目指しています。

現在、日吉での教員生活4年目です。これまでの「賑やかな知的探究」を発酵させ、この春、愉快で軽やかな本を出版しました。名前はズバリ「文芸共和国の歩き方」です。出来たてホヤホヤの本書が、みなさんの楽しいお供になりますように!
『文芸共和国の歩き方 書棚を遊歩するためのキーワード集』(慶應義塾大学出版会)


また、日吉図書館では、ワカザワお薦めの本棚も企画展示されています。こちらもぜひ見て、触れて、本の世界を遊び尽くしてくださいね。
2024年度 第18回(2024.3~5) - 教員のオススメ本 - Research NAVI at Keio University Media Center / 慶應義塾大学メディアセンター

 
定員:
参加費:
無料
申込み:
不要
対象:
塾生・教職員
参考:
備考:
コメント:
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