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教養研究センター基盤研究 講演会no.2「教養と演劇:現代人にとって、演劇は教養になるか」

教養は、もともと外来概念であったから、曖昧ではあるが、積極的な意味を持っていた。
それが、60年代終わりから70年代にかけてのいわゆる大学紛争時に、急激に肯定的な意味を失い、
文部省による大学の教養部解体まで進む。この時期はちょうど、西洋演劇の移入で始まった新劇に対し、
まさにその教養主義的なあり方を批判したいわゆるアングラ演劇の台頭してきたときでもあった。
だから、教養という言葉はほとんど死語になったという印象を私は持っていた。
それが昨今、またも教養の言葉が否定的ではなく使われだした。そして、かつてアングラ演劇で暴れていた
俳優たちは、いまやTVや舞台の中心的なスターとして、多大な人気を得ている。
改めて、教養と演劇の関係を考えてみたいと思う。

日時:
12月12日(火)18:15~19:45 
会場:
日吉キャンパス 来往舎1Fシンポジウムスペース
講師:
毛利三彌(もうりみつや)

成城大学名誉教授、文学博士
ノルウェー学士院会員、元日本演劇学会会長
東京大学美学美術史学科卒業、カリフォルニア大学(LA校)演劇学科大学院MA修了

主著書:『北欧演劇論』『イプセンのリアリズム』(日本演劇学会河竹賞)『イプセンの世紀末』
『演劇の詩学―劇上演の構造分析』
主編著:『東西演劇の比較』『演劇論の変貌』『北欧の舞台芸術』
主訳書:『北欧文学史』(共訳)、『イプセン戯曲選集-現代劇全作品』(湯浅芳子賞)
主な演出:イプセン現代劇連続上演
参加費:
無料
申込み:
不要
対象:
研究者、塾教職員、関心のある学部生・大学院生
参考:
備考:
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