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読書会 晴読雨読 アイデアの系譜学 第23回
逃げの一撃 撤退をめぐる思考と戦略

進撃だけが人生ではないよ…
『逃亡者』や『逃げるは恥だが役に立つ』、最近では『逃げ上手の若君』など「逃」を扱うストーリーがあちこちで見られます。かつてはネガティブな響きを持っていましたが、昨今の社会状況を反映してか、適切なタイミングで適切なルートを開く「賢慮」として、肯定的な意味合いが付与されつつあります。春の陽気なスタートダッシュ期間が過ぎ、さまざまな限界に直面しやすい5月の大学キャンパスにおいて、「逃」というのは学生さんにとって、業務の堆積に苦しむ教職員にとっても、脳裏をかすめるキーワードかもしれません。「逃」を「逃避」と言えば精神分析的なニュアンスも感じられ、さらに「撤退」と表現すれば政策や戦略といった社会的地平も見えてきます。堀田新五郎『撤退学宣言』を参照しつつ、逃げの効用について学問してみたいと思います。

日時:
2026年5月27日(水)17:00~18:00(予定)  
会場:
慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎1階 103/104
講師:
若澤 佑典(慶應義塾大学文学部准教授)
専門:英米文学専攻 18世紀イギリスの文学・文化、スコットランド啓蒙思想、会話/対話としての哲学


学部ではイギリス経験論やアメリカン・プラグマティズムといった英語圏の思想史を学び、「共感」や「驚き」といった日常生活の言葉でものを考え、書くことの重要性を実感しました。大学院からは、文学と哲学が交差する18世紀イギリスの言語空間にとりわけ魅せられ、専門分野としてきました。

ポスドク以降は「おしゃべりの文化」から18世紀イギリスの文学・思想・絵画についてずっと考えています。とりわけ、会話・社交する存在としての人間像を提示し、当人もお話し好きだった哲学者/歴史家/文筆家デイヴィッド・ヒュームの著作や書簡が研究の主軸です。プロジェクト研究では18世紀東アジアの専門家たちと協働し、「グローバルな18世紀世界」像の構築を目指しています。

現在、日吉での教員生活5年目です。これまでの「賑やかな知的探究」を発酵させ、この春、愉快で軽やかな本を出版しました。名前はズバリ「文芸共和国の歩き方」です。本書が、みなさんの楽しいお供になりますように!
『文芸共和国の歩き方 書棚を遊歩するためのキーワード集』(慶應義塾大学出版会)


また、日吉図書館では、ワカザワお薦めの本棚も企画展示を行いました。【展示会は終了】ウエブサイトに掲載していますので、ぜひ見て、触れて、本の世界を遊び尽くしてくださいね。
2024年度 第18回(2024.3~5) - 教員のオススメ本 - Research NAVI at Keio University Media Center / 慶應義塾大学メディアセンター
定員:
参加費:
無料
申込み:
不要
対象:
塾生・教職員・塾員(卒業生、高校生も来場を歓迎します!)
参考:
備考:
コメント:
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