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読書会 晴読雨読 アイデアの系譜学 第20回
語学愛!! あるいは学びへの憎しみ?

語学科目が嫌いになっても、言葉は嫌いにならないでね…
ここ日吉キャンパスには、いろんな分野の学生さんが授業に通っています。それぞれの学びは多種多様である一方、文理問わず、あるいは学部に関わらず、みなさん何かしらの語学科目を履修していることは、共通しているでしょう。キャンパス内にある慶應義塾高校でも、英語はもちろんのこと、それ以外の外国語を学ぶ機会もあるようです。文学部のように外国語の芸術的な側面にフォーカスする学部もあれば、医学部のようにメディカル・イングリッシュが焦点となる学部もあります。語学が楽しい人もいれば、朝早く語学授業に行くのが苦痛な人もいるでしょう。語学をめぐる気持ちや学びの内容も、人によって、所属先によって、選択した外国語によってさまざまです。今回はお隣の「外国語をまなぶ風景」について、知られざるその姿を共有してみたいと思います。黒田龍之助『物語を忘れた外国語』や白水社編集部『「その他の外国文学」の翻訳者』を併せて紹介します。

日時:
2025年12月23日(火)17:00~18:00(予定)  
会場:
慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎1階 103/104
講師:
若澤 佑典(慶應義塾大学文学部准教授)
専門:英米文学専攻 18世紀イギリスの文学・文化、スコットランド啓蒙思想、会話/対話としての哲学


学部ではイギリス経験論やアメリカン・プラグマティズムといった英語圏の思想史を学び、「共感」や「驚き」といった日常生活の言葉でものを考え、書くことの重要性を実感しました。大学院からは、文学と哲学が交差する18世紀イギリスの言語空間にとりわけ魅せられ、専門分野としてきました。

ポスドク以降は「おしゃべりの文化」から18世紀イギリスの文学・思想・絵画についてずっと考えています。とりわけ、会話・社交する存在としての人間像を提示し、当人もお話し好きだった哲学者/歴史家/文筆家デイヴィッド・ヒュームの著作や書簡が研究の主軸です。プロジェクト研究では18世紀東アジアの専門家たちと協働し、「グローバルな18世紀世界」像の構築を目指しています。

現在、日吉での教員生活5年目です。これまでの「賑やかな知的探究」を発酵させ、この春、愉快で軽やかな本を出版しました。名前はズバリ「文芸共和国の歩き方」です。本書が、みなさんの楽しいお供になりますように!
『文芸共和国の歩き方 書棚を遊歩するためのキーワード集』(慶應義塾大学出版会)


また、日吉図書館では、ワカザワお薦めの本棚も企画展示を行いました。【展示会は終了】ウエブサイトに掲載していますので、ぜひ見て、触れて、本の世界を遊び尽くしてくださいね。
2024年度 第18回(2024.3~5) - 教員のオススメ本 - Research NAVI at Keio University Media Center / 慶應義塾大学メディアセンター
定員:
参加費:
無料
申込み:
不要
対象:
塾生・教職員・塾員(卒業生、高校生も来場を歓迎します!)
参考:
備考:
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