平成15年度 極東証券寄附公開講座
生命の魅惑と恐怖
趣旨・目的
いま私たちはまぎれもない危機の時代に生きています。しかし、これと裏腹に私たちの日常は平和のうちに過ぎていくようにも思われます。 深く進行する危機をどこかで意識しながらも、表向き平和な日々の生活に流されていくーそんな状況の中で、 人間がなお未来を生きていくためには、私たちはあらためて「生きる」という人間・生物の基本的な営みについて考え直す必要があるのではないでしょうか。 とりわけ21世紀を生きる若い学生諸君にとって、個人的にも社会的にもきわめて重要な問題を考えることは、自らの「生(いのち)」を作り上げていく営みの基盤となるはずです。
この講座の目的は、生命科学、生命倫理、生命システム論、生命主義から身体芸術にいたる多様な領域で 「生きること」「生命」問題に関わる研究や表現活動を展開されている講師陣を迎えて、困難な思考状況を生きる若い受講者を刺激し、活性化することにあります。 「生きること」「生命」にまつわる多彩な知の形に触れることで、受講者それぞれが自主的、独創的、領域横断的な「ものの観方」を獲得することができるならば、本講座の趣旨・目的は全うされたといえるでしょう。 学生諸君の積極的な受講を期待しています。
この講座の目的は、生命科学、生命倫理、生命システム論、生命主義から身体芸術にいたる多様な領域で 「生きること」「生命」問題に関わる研究や表現活動を展開されている講師陣を迎えて、困難な思考状況を生きる若い受講者を刺激し、活性化することにあります。 「生きること」「生命」にまつわる多彩な知の形に触れることで、受講者それぞれが自主的、独創的、領域横断的な「ものの観方」を獲得することができるならば、本講座の趣旨・目的は全うされたといえるでしょう。 学生諸君の積極的な受講を期待しています。
プログラム
テーマ: | 生命の魅惑と恐怖 ─ 生命にまつわる多彩な知をめぐって |
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開催期間: | 平成15年度:2003年10月7日(火)〜12月16日(火) |
講義録: | 講義が一冊の本になりました。 生命の教養学へ 科学・感性・歴史 |
テーマ: | ガイダンス 生命をさまざまに考えることから始めてみよう | |
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日程 | 10月17日(火) |
テーマ: | 生きろって言われても シニカルでリズミカルな私達へ | |
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日程 | 2003年10月14日(火) | |
講師 | 武藤浩史
(慶應義塾大学法学部教授) |
テーマ: | 犯行前後の精神状態 正常か異常か | |
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日程 | 2003年10月21日(火) | |
講師 | 西村由貴
(慶應義塾大学保健管理センター助手) |
テーマ: | ナチズムと身体 優生学のユートピア | |
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日程 | 2003年10月28日(火) | |
講師 | 識名章善
(慶應義塾大学商学部教授) |
テーマ: | 性の魅惑、性の恐怖 現代日本文化をめぐって | |
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日程 | 2003年11月4日(火) | |
講師 | 棚橋訓
(東京都立大学助教授) |
テーマ: | 生命の法的保護をめぐる諸問題 | |
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日程 | 2003年11月11日(火) | |
講師 | 井田良
(慶應義塾大学法学部教授) |
テーマ: | 二つの生権力 ホモ・サケルと怪物 | |
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日程 | 2003年11月18日(火) | |
講師 | 小泉義之
(立命館大学教授) |
テーマ: | バイオエシックスは死生をどう捉えてきたのか | |
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日程 | 2003年12月2日(火) | |
講師 | 小松美彦
(東京水産大学教授) |
テーマ: | 新興・再興感染症の今日的意味 | |
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日程 | 2003年12月9日(火 | |
講師 | 竹内勤
(慶應義塾大学医学部教授) |
テーマ: | 情報と生命 生き物として輝くために | |
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日程 | 2003年12月16日(火) | |
講師 | 室井尚
(横浜国立大学教授) |
テーマ: | 「H・アール・カオス」レクチャー&パフォーマンス | |
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日程 | 2003年10月16日(木) | |
講師 | 石井達朗
(理工学部教授) |
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講師 | 大島早紀子氏
(演出・振付家) |
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講師 | 白河直子氏
(舞踏家) |
2003年10月7日(火)から始まった講義には、一般63名、学生67名、計130名の受講登録があり刺激的な講演と積極的な質疑応答が展開されました。