所員の刊行物

2021年12月31日

生まれつき翻訳 世界文学時代の現代小説

【内容紹介】文学の翻訳と流通の規模が前代未聞なまでに拡大した今日、多くの小説は当初から翻訳を見越して書かれ、また、翻訳をその内部にあらかじめ組み入れている。クッツェー、イシグロ、村上春樹、キャリル・フィリップス、デイヴィッド・ミッチェルといった作家たちの「生まれつき翻訳(ボーン・トランスレーテッド)」の作品は文学の生産・流通・受容をとりまくシステムをいかに利用し、取り込み、そして改変していくのか。翻訳という営みから考究する、画期的な世界文学論。ラヒリ、多和田葉子、イシグロを論じた日本語版特別寄稿「知らずに書く」を収録。
【書評】2022年4月10日 読売新聞 朝刊 評者: 辛島デイヴィッド(早稲田大学准教授・作家・翻訳家)、2022年2月26日 毎日新聞 朝刊 評者: 鴻巣友季子(翻訳家)

レベッカ・L・ウォルコウィッツ(著)、佐藤元状(慶應義塾大学法学部)(監訳)、吉田恭子(監訳)、田尻芳樹、秦邦生(以上、訳)
出版社: 松籟社
ISBN: 978-4-87984-417-0
価格: 4,000円+税
刊行日: 2021/12/31
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879844170

 

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