ミッション・沿革

ミッション

「されば賢人と愚人との別は,学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり」


福澤諭吉『学問のすゝめ』初編

    慶應義塾大学教養研究センターのミッション
  • (1)「教養」を定義するための研究を行うこと。
  • (2)「教養」を学ぶための教育を実践すること。
  • (3)教養研究と教養教育を実現するための方法を探求すること。
福澤諭吉は、力強い言葉で、学ぶことの必要性を万人に説きました。その際、福澤は、「この書の表題は、学問のすゝめと名づけたれども、決して字を読むことのみを勧むるに非ず」(『学問のすゝめ』二編)と明言し、書斎的学問のみならず、社会的・実践的・身体的知識を含めた広い意味での「学問」の必要性を指摘しました。福澤先生の言う「学問」とは、社会にも自分にも役にたつ〈教養〉のことであり、そして、『学問のすゝめ』とは、それを積極的に学ぶことの「すゝめ」であったと言うことができるでしょう。しかしながら、〈教養〉=「学問」のあり方はまさに福澤先生が意識していたように時代とともに姿を変えていくものであり、それは人間にとって絶対的に必要なものでありながら、いまだに「教養とはどのようなものか?」「教養はどのような役割を果たすのか?」「教養は何のために必要か?」といった疑問に明確に答えることができた人はいません。したがって、現代の本当に有効な教養教育についても明確な知見は得られていません。教養研究センターのミッションは、教養研究を行うと共に、教養教育を実践し、教養研究・教養教育のために必要・有効な方法を探求していくことにあります。

研究関連プロジェクト

当センターでは、研究関連プロジェクトとして教養のための基盤研究と成果公開を掲げています。教養のための研究を推進するのは、先に示したように、教養に関する明確な知見は未だ得られていないという現状認識からです。但し、教養の研究、教育の実践、方法論の探求は、ヒエラルキーをもったピラミッド状のものではなく、互いが透けてみえるパランプセストのような重層的なイメージで考えています。たとえば、研究が、教育に反映されたり、方法論を導き出すことを期待していますし、また、教育が、研究の対象になったり、方法論の効果を証明することもあるでしょう。さらに、方法論そのものが、研究し、教えられるべき教養の一つの形になるかもしれません。当センターでは、研究と教育と方法論の探求を並行して進めていきたいと思っています。そして、それこそが学問の形であり、大学のあり方であると考えています。

沿革

2002年7月 慶應義塾大学教養研究センター開所
2002年10月 極東証券寄附公開講座「教養とは何か-よりよく生きるために」開講
2003年10月 実験授業:「スタディ・スキルズ」開講
2003年10月 極東証券寄附公開講座「生命の魅惑と恐怖-生命にまつわる多彩な知をめぐって-」開講
2004年1月 特定研究:文部科学省・学術フロンティア「超表象デジタル研究センター」プロジェクト別報告会
2004年4月 設置科目:「スタディ・スキルズ」開講(4学部単位化)
2004年9月 設置科目:「生命の教養学」開講
2004年10月 日吉キャンパス公開講座:「21世紀と私たち-思想・身体・表象・環境・社会・民族-」開講
2004年11月 特定研究:文部科学省・学術フロンティア「超表象デジタル研究センター」最終報告会
2005年3月 特定研究:文部科学省・学術フロンティア「超表象デジタル研究センター」最終報告パネル展示会
2005年4月 設置科目:「スタディ・スキルズ」は「アカデミック・スキルズ」に改称
2005年9月 特定研究:文部科学省・学術フロンティア平成17年度私立大学学術研究高度化推進事業(継続分)選定
2005年10月 日吉キャンパス公開講座:「創作とメディア」開講
2006年4月 設置科目:「アカデミック・スキルズ」、「生命の教養学」開講
2006年9月 実験授業:「体をひらく、心をひらく」開講
2006年9月 地域・社会連携:「三田の家」開設
2006年9月 日吉キャンパス公開講座:「自然と科学と人間」開講
2007年4月 設置科目:「アカデミック・スキルズ」、「生命の教養学」開講
2007年4月 未来先導基金:「『声』を考えるー教育現場での実践とその意義」採択
2007年6月 教員サポート:「メディア・リテラシー・ワークショップ」開催
2007年8月 実験授業:「文学・チャタレー夫人の恋人」開催
2007年9月 日吉キャンパス公開講座:「モノを創る」開講
2007年11月 実験授業:「アートで体をひらく、心をひらく」開講
2008年1月 教員サポート:「発達障害を抱える学生への関わり方」開催
2008年2月 活動報告会(内部評価):「活動を振り返って―教養研究センター5歳7ヶ月」開催
2008年3月 活動報告会(外部評価):「みいだす、つなげる、ひろげる―教養研究センターの過去・現在・未来」開催
2008年4月 未来先導基金:「『三田の家』:21世紀的学生街の創出に向けて」採択
2008年5月 日吉キャンパス公開講座:(春期)「モノづくり」開講
2008年7月 実験授業:「文学2・ジョン・ポールの夢を体感する」開講
2008年8月 鶴岡セミナー:「生命の源-死を想い、生きることを考える」開催
2008年9月 日吉キャンパス公開講座:「記録・記憶と構想の現場」開講
2008年10月 実験授業:「体をひらく、心をひらく-ボクってどこにいるの」開講
2008年11月 学び場プロジェクト:「学習相談アワー」開催
2009年1月 教員サポート:「学生相談室の活動と連携」開催
2009年1月 教員サポート:「発達障害を抱える学生への関わり方」開催
2009年5月 日吉キャンパス公開講座:(春期)「記録・記憶と構想の現場」開講
2009年7月 教員サポート:「メディア・サービス活用術」開催
2009年8月 庄内セミナー:「庄内に学ぶ『生命』-心と体と頭と-」開催
2009年8月 実験授業:「文学3・J.M.クッイェーの謝肉祭」開講
2009年9月 特定研究:文部科学省 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム「身体知教育を通して行う教養言語力育成」選定
2009年9月 日吉キャンパス公開講座:(秋期)「天からの文を読み解いてみよう」開講
2009年11月 教員サポート:「少人数セミナーの指導法について」開催
2010年5月 教員サポート:「”学生の悩みについて悩み”を解消するために」開催
2010年4月 設置科目:「身体知」開講
2010年5月 日吉キャンパス公開講座:春期開講
2010年5月 実験授業:「エディティング・スキルズ」開講
2010年8月 庄内セミナー:「芭蕉が見た庄内の生命」開催
2010年9月 日吉キャンパス公開講座(秋期):「読むことの過去と未来」開講
2010年9月 実験授業:「ワークショップAlfred Tennyson“ The Lady of Shalott” の創造的解題:英語版創作をめざして」開講
2010年10月 実験授業:「心をひらく体をひらく-初心者のための瞑想入門-」開講
2011年1月 教員サポート:「学生相談室から垣間見る昨今の慶應生の姿」開催
2011年4月 設置科目:「アカデミック・スキルズ(英語)」開講
2011年5月 実験授業:「エディティング・スキルズ(製本教室)」開講
2011年6月 実験授業:「自由研究セミナー:アーサー王伝説解題から創作へ」開講
2011年6月 実験授業:「文学-読書から朗読、そして創作へ」開講
2011年7月 カリキュラム研究:シンポジウム「これでいいのか? 日吉のカリキュラム」開催
2011年7月 社会・地域連携:「大学教育と社会・地域連携のあり方を考える」セミナー開催
2011年10月 日吉キャンパス公開講座:「災害とメディア}開講
2011年10月 社会・地域連携:「なぜSFCから学生主導の地域連携プロジェクトが次々と生まれるか」セミナー開催
2012年1月 社会・地域連携:「大学教育と社会地域連携のありかたを考える」セミナー開催
2012年1月 教員サポート:「社会で生きる力、人とつながること、遊ぶこと、学生相談室として」開催
2012年1月 特定研究:文部科学省 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム「身体知教育を通して行う教養言語力育成」最終報告会
2012年4月 設置科目:「身体知・音楽」開講
2012年4月 未来先導基金:「庄内セミナー」、「ヨコハマの『かどっこ』から考える日本と世界の未来」採択
2012年6月 学びの連携:「学生の主体性を育む教育方法の探究-ケースメソッドの効果的運用の試案」開催
2012年6月 開所10年企画:「学生論文コンテスト」開催発表
2012年7月 広報:「アカデミック・スキルズ」ミニ講義収録
2012年8月 学びの連携:「ケースメソッドを用いたクリティカル・リーディング」開催
2012年9月 日吉キャンパス公開講座:「東北の魅力再発見-日本ってなんだろう」開講
2012年9月 学びの連携:「ポストデザイン・ポストシステムの方法論によるイノベーションの新たな地平開拓」開催
2012年10月 カリキュラム研究:「東京大学の秋季入学構想をめぐって」開催
2012年11月 学びの連携:「Alfred Lord Tennyson の詩“The Lady of Shalott”を読み、分析し、創作する」開催
2012年11月 開所10年企画:「学びの旅のすすめ:みちのく見聞録」開催
2012年12月 日吉キャンパス公開講座:【特別講座】「中国を見る目を養う-日吉キャンパスから考える日中国交正常化40年」開講
2013年1月 教員サポート:「大学における発達障害を抱える学生へのサポート」開催
2013年3月 カリキュラム研究:「国際基督教大学の3学期制とカリキュラム」開催
2013年3月 学びの連携:「塾生による塾生のための半学半教の場作り」開催
2013年4月 設置科目:「身体知・映像」開講
2013年4月 情報の教養学:春学期5回開催
2013年8月 庄内セミナー:「庄内に学ぶ生命-あらためて生と死を考える」開催
2013年8月 「学びの連携:学生の主体性を育む教育方法の探究」開催
2013年10月 日吉キャンパス公開講座:「人の形 身体の表現と認識、身体の今とこれから」開講
2013年10月 情報の教養学:秋学期4回開催
2013年11月 実験授業:「日吉学」開講
2014年1月 教員サポート:「学生相談室における心理的支援」開催
2014年4月 情報の教養学:春学期3回開催
2014年4月 実験授業:「日吉学」開講
2014年7月 学びの連携:「本の世界への探求法ワークショップ」開催
2014年8月 庄内セミナー:「生きることを考える-庄内に学ぶ生命」開催
2014年10月 情報の教養学:秋学期3回開催
2014年11月 学びの連携:「交渉力体験ワークショップ ハーバード×慶應流交渉学」開催
2015年1月 教員サポート:「学生相談室における発達支援」開催
2015年1月 学びの連携:「パターン・ランゲージ体験ワークショップ」開催

 

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