コ ン テ ン ツ 研 究 ユ ニ ッ ト
「現代における危機的問題」教育プログラムI
研究代表者:湯川武 (慶應義塾大学商学部教授)
民族と宗教の問題は現代世界の重大問題であることは疑う余地もありません。そしてそのことは私たち日本の外側にあることではなく、私自身にも関わる問題であることも確かなことです。それにもかかわらず、私たちの認識と感受性はそこから生み出されるさまざまな問題について必ずしも十分に高められてきたとは言えません。そのような認識と感受性こそが、現代の「教養」の重要な一部を構成すると考えられます。本プロジェクトの目的は、とくにこれからの世界と日本を担っていくことになる若い世代に、この重要な問題についてどのような基本的な考え方を持ってもらいたいか、さらに持ってもらうためには何をどのようにして伝えたらよいかということを研究し、さらにその成果を教養教育の場で実践することにあります。2005年度から研究の具体的目標設定、さらに基礎的資料収集を行い、2006年度中には、教育実践のプログラム作成し、そして2007年度には実践としての授業科目の開始を目指しています。