「生きることを考える―庄内に学ぶ生命」
教養研究センターでは、2014年度未来先導基金公募プログラムとして採択された、第5回庄内セミナー「生きることを考える-庄内に学ぶ生命」をテーマに、山形県鶴岡市の慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス(TTCK)を中心に8月28日~8月31日までの3泊4日で開催しました。このセミナーには学生29人と社会人1人の計30人が参加しました。
初日はTTCKに現地集合し、6班に分かれて「生命」をキーワードに、思考・発想法の一つの「マインドマップ」を作成しました。その日の夜は井奥洪二氏(経済学部教授)による「即身仏-身体を考える」をテーマとした講義では参加者と活発な質疑が行われました。
2日目は注連寺の即身仏を拝観し、その後鶴岡市内に戻り、致道館で「庄内論語」を体験しました。また、夜は地元から酒井忠久氏(致道博物館館長)と東山昭子氏(鶴岡総合研究所 研究顧問)による「庄内文化論」をテーマとした講義が行われました。
3日目は羽黒山で山伏修験体験が行われました。白装束に着替え、その後滝行、羽黒山踏破、床固め、南蛮いぶし、火渡りで「擬死再生」の一端に触れる体験をしました。その夜は、鈴木正崇氏(文学部教授)による「羽黒修験」をテーマとした講演が行われました。
最終日はTTCKにほど近い慶應義塾大学先端生命科学研究所で展開されている、最先端のバイオテクノロジーを用いた研究成果や施設を見学しました。その後、各自で初日に作成したマインドマップを見直し、変化したことを確認しました。また昼食を兼ねた懇親会では、榎本鶴岡市長を囲んでセミナーに参加した感想などを披露して解散となりました。