「生きることを考える―庄内に学ぶ生命」
第4回「庄内セミナー」(2013年度)の様子をお伝えします。 教養研究センターでは、2013年度未来先導基金公募プログラムとして採択された、第4回庄内セミナー「庄内に学ぶ生命-あらためて生と死を考える」をテーマに、山形県鶴岡市の慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス(TTCK)を中心に8月30日~9月2日までの3泊4日で開催しました。このセミナーには学生28人と社会人7人の計35人が参加しました。
初日はTTCKで6班に分かれて「生命」をキーワードに、思考・発想法の一つの「マインドマップ」を作成しました。その日の夜は小室正紀先生(経済学部教授)による「徂徠学」をテーマとした講義では参加者と活発な質疑が行われました。
2日目は注連寺の即身仏を拝観し、その後鶴岡市内に戻り、致道館で「庄内論語」を体験しました。また、夜は山内志朗先生(文学部教授)による「即身仏と羽黒修験」をテーマとした講義が行われました。その後、羽黒山山頂で行われた八朔祭を見学しました。八朔祭は秋峰入中の山伏たちによる稲穂の生育を祈願するお祭りで夜空を焦がす壮大なお祭りでした。
3日目は羽黒山で山伏修験体験が行われました。白装束に着替え、その後滝行、床固め、南蛮いぶし、火渡りで「擬死再生」の一端に触れる体験をしました。その夜は、酒井忠久氏(致道博物館館長)と春山進氏(庄内民俗学会幹事)による「庄内文化論」をテーマとした講演が行われました。
最終日はTTCKにほど近い慶應義塾大学先端生命科学研究所で展開されている、最先端のバイオテクノロジーを用いた研究成果や施設を見学しました。その後、各自で初日に作成したマインドマップを見直し、変化したことを確認しました。また昼食を兼ねた懇親会では、セミナーに参加した感想などを披露して解散となりました。
庄内セミナーを主催する教養研究センターのことが紹介されています。
「教養研究センター開所10年、熱く教育を踊る?」