第3回庄内セミナーは、「庄内に学ぶ生命-いま敢えて生と死を考える」をテーマに、山形県鶴岡市の慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス(TTCK)を中心に8月31日~9月3日までの3泊4日で開催しました。このセミナーには学生37人と社会人4人の計41人が参加しました。
初日はTTCKで7班に分かれて「生命」をキーワードに、思考・発想法の一つの「マインドマップ」を作成しました。その日の夜は羽黒山山頂で行われた八朔祭を見学しました。八朔祭は秋峰入中の山伏たちによる稲穂の生育を祈願するお祭りで夜空を焦がす壮大なお祭りでした。2日目は注連寺と大日坊の即身仏を拝観し、その後鶴岡市内に戻り、致道博物館などの施設を見学しました。また、夜は加藤元一郎先生による「生と死を考える」をテーマとした講義では参加者と活発な質疑応答がおこなわれました。3日目は羽黒山で山伏修験体験が行われました。白装束に着替え、体験塾の太田塾長の講和があり、その後滝行、床固め、南蛮いぶし、火渡りで「擬死再生」の一端に触れる体験をしました。その夜は、酒井忠久氏と東山昭子氏による「庄内文化論」をテーマとした講演が行われました。
最終日はTTCKにほど近い慶應義塾大学先端生命科学研究所で展開されている、最先端のバイオテクノロジーを用いた研究成果や施設を見学しました。その後、各自で初日に作成したマインドマップを見直し、変化したことを確認しました。また昼食を兼ねた懇親会では、山本益生鶴岡市副市長を囲んでセミナーに参加した感想などを披露して解散となりました。
庄内セミナーを主催する教養研究センターのことが紹介されています。
「教養研究センター開所10年、熱く教育を踊る?」