教養研究センターでは、「庄内を知る・芭蕉が見た庄内の『生命(いのち)』」をテーマに、8月31日から9月3日の3泊4日の日程で山形県酒田市を中心として「庄内セミナー」を開催しました。2008年に開催した「鶴岡セミナー」含めると今回で3回目となり、慶應義塾大学と東北公益文科大学の学生と卒業生を含めて24名が参加しました。
初日の公開基調講演では80名以上の一般市民も参加して、阿部酒田市長の来賓挨拶から始まり、経済学部長の小室正紀氏による「萩生徂徠と福澤諭吉」と題した講演と、俳人や作家ら専門家による「芭蕉」関連の講演が行われました。2日目と3日目は、「芭蕉」の足跡をたどりながら庄内の魅力を探索するフィールドワークを行いました。4日目のプレゼンテーションでは、セミナー参加者が4つのグループに分かれて研修の成果を、一般市民に公開で中間報告を行い、コメンテーターや一般参加者との質疑も活発に行われました。また、11月13日には今回の発表をもとに、さらに研究をかさねて最終報告会を日吉キャンパスで開催されます。
「庄内セミナー」は庄内の歴史の中で育まれてきた「生命」の在り様など、「生命」を総合的に考えることを目的としたセミナーです。今年度は、『芭蕉が見た庄内の「生命(いのち)」』をテーマとし、 2010年8月31日~9月3日に開催いたしました。
このセミナーには塾生だけではなく、地元・東北公益文科大学の学生も参加し、多彩な講師による基調講演・講義と、芭蕉の足跡をたどりながらのフィールドワークを行いました。今回の最終報告会では、下記のコメンテーターと来賓の方々そして一般の方を含めて60名を越える参加者がありました。この報告会は酒田市での合宿最終日に各グループが発表した内容をより深く考察を加えたもので、参加学生と参加者による活発な意見交換が行われ大変有意義な報告会となりました。また、関連企画として酒田地方に伝わる鵜渡川原人形の展示と講演や、慶應生協の協力による「庄内フェア」の同時開催、そして、俳句コンテストの審査発表などが行われました。
開催日時 | 2010年11月13日(土) 14:00~18:00 |
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会場 | 慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎 シンポジウムスペース |
コメンテーター (敬称略) |
本間正巳(酒田市副市長) 小室正紀(慶應義塾大学経済学部長) 柳生正名(俳人) 金森敦子(作家) 高橋幸吉(慶應義塾大学商学部専任講師) 白迎玖(東北公益文科大学准教授) |
来賓 (敬称略) |
前田茂男(酒田市総務部政策推進課 政策推進主査) 石川 聡(鶴岡市企画部政策推進課) 足達哲郎(荘内日報東京支局長) 橘 拓(山形新聞社東京支社 編集部長) |