超表象デジタル化研究ユニット


ユニット代表者:境一三 (慶應義塾大学経済学部教授)


 私たちの「超表象デジタル研究プロジェクト」は、多くの研究者が参加して広範なテーマ領域を扱うプロジェクトです。こういった研究の場合、それぞれの研究者は直接的にはサブテーマを扱うユニットやさらにその下のグループで活動を行いますから、ともすると他のグループやプロジェクト全体の活動状況が見えなくなります。しかし、それぞれの単位は有機的に関連して全体を形成しているのですから、個々の研究者も他のグループや研究全体の状況について、常に適切な情報を得ることが必要でしょう。

 別のことばで言うと、プロジェクトを見通しよくかつ有機的に進めるためには、相互の連絡をいかに密にしかも分かりやすい形で取るかが鍵になるのです。そのためにはしかるべき仕掛けが必須です。

 また、時々刻々と変化する研究のありようをできる限りその都度公開し、最終的には成果報告として世に問うためにも、その「場」が必要となります。

 「超表象デジタル化研究ユニット」では、研究者間の情報共有という点から研究を下支えする「場」でもあり、かつ発表の「場」ともなる、二重の意味を持ったデジタル・プラットフォームの開発を担当しています。(さらに付け加えると、実はこうしたデジタル・メディアを本当に機能させるにはどのような人的ネットワークを作ったらよいのかという、極めてアナログな部分の研究も受け持っています。)

 この研究がスタートして以来、DMC日吉デジタルコンテンツ工房の優秀なリサーチ・アシスタントの力を得て、プラットフォームを作ってきました。まだまだこれから手を加えていかなければなりませんが、現時点での成果が、皆さんがご覧になっているこのサイト Hydi(ハイジ) = Hyper Digital Interface です。こうしたプラットフォームは、われわれ開発者だけでなく、使う人が育てるものでもあります。その意味で、皆さんの積極的なフィードバックをお願いしたいと思います。

最後に、このユニットの課題を箇条書きで掲げます。

(1) 最終成果たるリベラル・アーツ教育 (教養教育)モデル研究の成果の全体像を発信するためにプラットフォームを構築する。

(2) 3DCGによるキャンパス・モデルを作成する。

(3) 統合研究ボードの活動に必要とされる技術的なサポートを行う。

(4) 各研究ユニットの活動に必要とされる技術的なサポートを行う。

コンテンツ・ライフサイクル・イメージ図

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