学習環境構築研究ユニット

インター・キャンパス構築研究グループ


研究代表者:熊倉敬聡 (慶應義塾大学理工学部教授)


1.研究の概要

 地域、社会、大学が何を提供しあえるのか、また何を共有できるのかを探ることで、地域と大学、社会と大学が相互浸透しあい、やがて「内と外」が渾然一体となるような新たな関係性の実現、すなわち21世紀型インター・キャンパスを生み出すための総合的かつ多角的なプログラムの作成を目指します。インター・キャンパスのデザインやプロデュースのできる人材育成が期待できる実践型・「身体知」教育系のプログラムです。

 実際的には、三田通り商店街振興組合と協力し、三田キャンパス周辺に、上記コンセプトに基づいた新たな「学生街」の創出を目指します。大学と地域・社会とのインターラクションの結節点となるべきサイトを構築し、それを通して、さまざまな教育・研究プログラムを展開します。


2.2005年度活動報告

(1)研究会@(2005年6月16日・三田キャンパス)

  講師:椿昇(アーティスト)

(2)研究会A(2005年6月23日・三田キャンパス)

  講師:内藤礼(アーティスト)

(3)研究会B(2005年10月29日・三田通り商店街振興組合事務所)

  講師:岩本唯史(建築家)

(4)研究会C(2005年12月10日・春日神社社務所)

  講師:小潟昭夫(慶應義塾大学経済学部教授)

(5)研究会D(2006年1月20日・春日神社社務所)

  講師:アフターブ・セット(慶應義塾大学グローバルセキュリティセンター所長)

(6)研究会E(2006年3月18日・三田通り商店街振興組合事務所)

  三田通り商店街振興組合との共催

(7)ワークショップ@(2006年3月25日〜26日・港区芝5丁目「M-House」(仮称))

  講師:井出玄一(地域コンサルタント)


3.2006年度の研究計画

 上記2005年度の研究会・ワークショップ、ならびに三田通り商店街振興組合との協働により、三田の地域住民・商店主との交流がかなり活発化しました。そして、年度末に、念願の研究活動拠点=上記M-House(仮称)を取得する準備が整いました。それを背景として、2006年度は、まずその活動拠点の物理的・組織的・メディア的・人的環境の整備に努め、同時に運営組織、活動概要を策定します。具体的には、運営組織として、本プロジェクト研究メンバー・研究協力者、塾内外の学生(留学生を含む)、地域住民・商店主らと協働組織を作り上げます。また、活動としては、この拠点を中心に行われる教育・研究プログラムの策定、WEBサイト・ネットTVなどの「小さいメディア」の制作、まちづくり・商店街活性化の様々な方策、などを展開していきます。

 また、ユニット内あるいは学術フロンティア内の他のプロジェクトとの有機的連携も試みる予定です。


4.研究グループメンバー

 熊倉敬聡(理工学部)

 共同研究者  坂倉杏介(デジタルメディアコンテンツ統合研究機構)、岡原正幸(文学部)、手塚千鶴子(日本語・日本文化教育センター)

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