これまでの実績

【2018年の活動】
過去から未来を紡ぐ日吉学 「景観史とキャンパスデザイン編」

未来先導基金公募プログラム採択事業・日吉教育研究調整予算事

■教室:来往舎1階 103・104教室

開催時間:
13:30-15:00 前半
15:00-15:15 休憩
15:15-16:45 後半

■プログラム概要

第1回 9月22日(土) 安藤広道・不破有理
【前半】日吉学趣旨と導入・講義「キャンパスの景観史」
【後半】フィールドワーク、グループ討論

 

第2回 9月29日(土)阿久沢武史
「校舎から読み解くキャンパスのグランドデザイン~第一校舎を中心に~」
【前半】講義「日吉キャンパスの成り立ちと歴史的建築物」とフィールドワーク
【後半】グループワークと発表

 

第3回 10月6日(土)福山欣司 「自然編」
【前半】講義「キャンパスの緑地の変化」と演習
【後半】キャンパスの緑地変化を創設時1934年から航空写真を材にグループで分析・考察・討論

 

第4回 10月13日(土)太田弘・今尾恵介
「明治・大正・昭和、東横線の開通に伴う学園都市構想を日吉の地形、地理学的視点から考える」
【前半】講義「日吉の地形の特徴」 地形図を読みキャンパス適地をグループで考える
【後半】講義「昭和期の鉄道建設と大学キャンパス立地」今尾恵介
グループ討論と発表

 

第5 回 10月20 日(土)
学生グループ打ち合わせ・グループのテーマ決定。課題調査を行い、グループ発表の分担決定・各自準備

 

第6回 10月27日(土)
9:00-10:30   学生グループ・プレゼン準備
10:45-12:15  プレゼン・リハーサル 教員の指導
12:15-13:00   <昼休み 各自ランチ>
13:10       集合
13:15-14:45  グループ発表
グループ1 13:15-13:30    質疑 13:30-13:45
グループ2 13:45-14:00    質疑 14:00-14:15
グループ3 14:15-14:30   質疑 14:30-14:45
<14:45-15:00   休憩>
グループ4 15:00-15:15 質疑 15:15-15:30
全体質疑・合評会 15:30-16:30

 


 

【2017年度の活動】
過去から未来を紡ぐ日吉学「キャンパスの古層を探求・縄文を体感する」

 

未来先導基金公募プログラム採択事業・日吉教育研究調整予算事業

 

■教室:来往舎1階 103・104教室

開催時間:
13:30-15:00 前半
15:00-15:15 休憩
15:15-16:45 後半

 

■プログラム概要

第1回・第2回  9 月30 日(土) 

安藤広道(文学部)・不破有理(経済学部)

実験授業日吉学の趣旨について、不破から「身体知/アクティブ・ラーニングによる体験型学習を通して日吉という身近な場の古層への理解を深め、最終的には日吉をテーマとした論文執筆と発表を行うこと」を説明し、その後、安藤から「なぜ縄文を学ぶのか」の概説と、西別館への移動途中で日吉台地の地形と貝塚の位置を確認し、西別館では縄文の遺物を実際に手に取りながら講義「日吉一帯の縄文時代遺跡」を行って、質疑およびグループ討論を実施した。
第3回・第4回  10 月7 日(土) 

太田弘(普通部)・藤森孝俊(普通部)・芝原曉彦氏(地球技研)

「地形と環境の変遷」について太田と藤森が日吉の地理について講義を担当し、学生はグループで縄文海進時の日吉一帯の海岸線を想像し地図に記入した。その上で、芝原曉彦氏(地球技研)の講義と3Dマッピングを実演によって理解を深め、当時の気候変動と地形について活発な質疑が交わされた。
第5回・第6回  10 月14 日(土) 

福山欣司(経済学部)・長沖暁子 (経済学部)・持田 浩治(経済学部)・大出敦(法学部) 

福山が日吉一帯の地形・地質と植生について講義を担当した。縄文時代の食料を再現すべく日吉キャンパスで学生はスダジイを採取し、縄文人が行ったと推測される調理方法の実習指導を長沖と持田から受け、グループで調理・試食した。その後、縄文人の摂取カロリー予想に基づき、グループごとに1 日食糧確保に何時間の労働が必要か計算し発表した。縄文人の食べ物を採取・再現することで、自然と繋がり生活をする縄文人の生き方を体感し、一連の授業を通して、縄文時代を総合的に考える場を提供した。纏めとして大出がテーマの絞り方講義をおこなった。学生は各人作成したマインドマップをもとに話し合い、グループ発表のテーマを決定した。
第7回  11 月 3 日(金) 

安藤広道 (文学部)・阿久沢武史(高等学校)・太田弘 (普通部)・大出敦(法学部)

福山欣司 (経済学部)・長沖暁子 (経済学部)・不破有理(経済学部)

午前中、学生は3 班に分かれ、プレゼンテーション準備とリハーサルを行い、安藤、阿久沢、太田、大出、福山、長沖、不破がその指導にあたった。午後にグループごとに発表、教員全員と参加者による合評会を行った。受講生の反響を確認するため、不破がアンケートを実施した。
その後、グループ発表をTA 学生が報告書として文書とスライドでまとめ提出した。発表タイトルは以下の通り:1 班「縄文時代~環境変化による進歩~」、2 班「働き方改革in 縄文」、3 班「縄文人の生活様式から学べること」こうした実験授業を踏まえ、講師の研究会では、教養研究センターの「アカデミック・スキルズ」のフィールドワーク編として展開できるようなシラバス案を作成した。

 

■プロジェクトの成果

アクティブ・ラーニングの実践による「主体的に考える力」をもつ学生の育成、一貫教育校生との教育による人的交流と学習効果の向上、慶應義塾の知的資源の教育的活用とキャンパスへの多角的な視座の体得。

 


【2016年の活動】
探求・体感:縄文人の見た日吉

日吉教育研究調整予算事業

「日吉学」の特徴は、他の授業では考えられない顔ぶれと手法と素材が合体すること。受講生は慶應義塾の中学生から大学院生までが共に探検、テーブルを囲み、新鮮な発想をぶつけ合い、教授陣は各分野の専門家がずらり、そして慶應義塾が誇る宝が続々教材として登場します。

2016 年度は「縄文」。素材は縄文の土器や土偶、広大なキャンパスが育む自然と地形を多角的な視点から問い縄文を読み解きます。福澤先生は「事物の観察」が学問の第一歩と『学問のすゝめ』に記されています。「日吉学」ではフィールドワークや観察を介して知識を生きた存在に変換することをめざしています。

第1回 10.22(土) 13:30~16:45 @独立館2階 D206

「触る!楽しむ!縄文ミュージアム」

ガイド : 福田康史(木彫り土偶作家) 、安藤広道 (文学部)
慶應義塾は、古くから全国各地の縄文時代の遺跡を発掘してきました。そのなかには、青森県亀ヶ岡遺跡、三内丸山遺跡などの著名な遺跡も含まれます。今回は、これらの遺跡出土の土器や土偶などから、選りすぐりの優品を集め、1日限りの縄文博物館を開館します。遺物を手に取って、是非、縄文人の感性、技を肌で感じてください。その造形力に魅せられた木彫り作家さんとコラボしつつ、学問の世界だけに留まらない縄文の魅力に迫ります。

第2回 11.5(土) 13:30~16:45 @独立館2階 D206

「プロジェクション・マッピングで体験!縄文時代の日吉の地形と暮らし」
ガイド: 芝原暁彦 ((独)産業総合研究所地質調査所)、大道寺覚 ((株)ニシムラ精密地形模型)、太田弘(普通部) 、藤森孝俊(普通部)
「縄文時代、日吉人はどんな地形環境で暮らしをしていたのでしょうか?」こんな問いかけに答える講義です。縄文時代前期の約 6,000 年前は現在より年平均で 1-2℃気温が高く、世界的にも完新世海進、後氷期海進と呼ばれ、海面の高さはピークを迎えたとされています。その頃の日吉は複雑に入り組んだリアス海岸になっており、現在の低地部分は海でした。デジタル地図と 3D 模型を使ったプロジェクション・マッピングで、日吉や関東地域の地形とその形成のしくみを擬似体験します。

第3回 11.12(土)13:30~16:45 @第2校舎3階 232(生物学実験室)

「日吉の森で縄文ランチ!ドングリクッキーは美味しいの?」
ガイド: 福山欣司 (経済学部)、長沖暁子 (経済学部)、持田浩治 (経済学部)
秋になると、日吉の森では様々な木の実や草の実がなります。日吉キャンパスには縄文時代から人が住んでいたといわれていますから、日吉の森でも縄文人が食べられる木の実を採集していたでしょう。実は、縄文時代の遺跡からは、ドングリを食べた痕跡が見つかります。彼らは堅いドングリをどうやって食べたのでし ょうか。この授業では、日吉の森で集めたドングリを縄文人が行ったと推測される方法で調理し、試食したいと思います。森に依存して暮らしていた縄文人の食べ物を再現することで私たちと自然との繋がりを再認識する機会にしたいと思います。

対象 : 塾生 (中学生~大学院生、 通信教育課程学生)
参加費 : 無料
定員 : 各回 20 名 (第1回~第3回連続参加を歓迎します)
申込締切 : 第1回は 10/19(水)、 第2回 ・ 第3回は 10/26(水) まで
備考 : 雨天決行 (荒天の場合、 開催の有無を前日までに連絡します)
問い合わせ先 : toiawase-lib@adst.keio.ac.jp (慶應義塾大学教養研究センター事務局)

【2015年の活動】
Deepな日吉を語ろう!

未来先導基金公募プログラム採択事業・日吉教育研究調整予算事業

■秋学期「日吉学」コース概要■

< 第4回 2015年10月 17日(土)13:30~17:00 >
「楽しい考古学-日吉の遺跡と遺物の楽しみ方を考える-」
ガイド:下島綾美(展示プランナー・お菓子作り考古学者)、
白鳥兄弟(Y市博物館学芸員・大道芸人考古学者)、安藤広道(文学部)

【概要】
みなさんは、日吉キャンパス一帯が、縄文時代の貝塚や弥生時代の巨大集落、古墳時代の大型前方後円墳などが密集する、遺跡の宝庫だということを知っていますか?義塾にはこれらの遺跡の遺物がたくさん保管されており、なかには国宝や重要文化財に指定されたものもあります。この回では、考古学の成果を面白おかしく社会に伝える活動をされている先生方をお招きして、縄文土器や弥生土器、土偶や勾玉などの観察方法(と遊び方?)を学び、考古学の楽しさを考えます。

 

< 第5回 2015年11月 7日(土)13:30~17:00 >
「めざせ縄文人-日吉の森で食べられる実を探そう-」
ガイド:福山欣司(経済学部)、長沖暁子(経済学部)、有川智己(経済学部)

【概要】
日吉記念館の向こう側には、日吉の森と呼ばれる大きな森が広がっています。日吉の森では、秋になると様々な木の実や草の実がなります。日吉キャンパスには縄文時代から人が住んでいたといわれていますから、縄文の人たちも日吉の森で食べられる木の実を探していたでしょう。縄文人が食べていた木の実はどんな味がするのでしょうか。みんなで森に出かけ、食べられる木の実や草の実を探し、実際に試食してみたいと思います。

 

< 第6回 2015年12月 12日(土)13:30~17:00 >
「日吉のアーカイブマップを作ろう!」
ガイド:田村賢哉(OpenStreetMap Japan事務局)、太田弘(普通部)

【概要】
この春、立派な「日吉キャンパス・マップ」が完成しました。次はいよいよ通称「ひよ裏」=日吉の街(実は日吉の表)の「塾生だけの日吉地図」をつくります。これから塾生の「日吉の街のアーカイブマップ」作りのスタートです。アーカイブマップのコンテンツを入れられるようになるまでには、かなりの時間や訓練がいりますが、フィールドワークをし、PCを使いながら地図作成の基本を体験する講座です。学生街としての日吉の歴史が明らかになります。

 

< 第7回 2015年12月 19日(土)13:30~17:00 >
「個人のアイディアを融合して革新的なアイディアを生み出すには?」
ガイド:神武直彦(システムデザイン・マネジメント研究科)

【概要】
日吉学では、参加者がグループになってフィールドワークを行いますが、同じものを見たり、聞いたり、触ったりしても、得られる気づきは様々です。そのため、その気づきを共有することで、参加者は新たな気づきを得ることができます。更に、その気づきの共有のためのプロセスや手法によっては、複数の気づきの融合によって、思いもよらない新たな気づきが得られます。このワークショップでは、システム思考とデザイン思考を融合した「アイディアを拡げ、磨き、集合知にするプロセスと手法」を紹介し、体感頂きます。気づきやアイディアを共有して1+1を3にも4にもしたい方にはお勧めです。「日吉学」第6回までの振り返りを行いつつ、日吉の魅力や課題を皆で明らかにし、日吉ライフを更に魅力的なものにするためのアイディア、日吉から世界を変えるアイディアなどの創出を試みましょう。

 

【両面確定版】日吉学チラシ2015秋_ページ_1

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テーマ:Deepな日吉を語ろう!

■春学期「日吉学」コース概要■

< 第1回 2015年4月25日(土)13:30~17:00 >
「日吉の森で生物多様性デジタルマップを作ろう」
ガイド:福山欣司(経済学部)、長沖暁子(経済学部)、有川智己(経済学部)

【概要】
日吉キャンパスに大きな森があるのを知っていますか?
その森は「日吉の森」と呼ばれ、四季を通して様々な花が咲き、カブトムシやタヌキや
キツツキなどの動物が棲んでいます。日吉の森で確認されている生き物の数は1200種
以上にもなります。このプログラムでは、素晴らしい日吉の森の自然を散策しながら、
見つけた生き物の位置を地図上に記録し、どこでどんな生き物が見られるか一目で分かる
デジタルマップを作ろうと思います。

 

< 第2回 2015年5月23日(土)13:30~17:00 >
「歩いて、見て、考える、日吉の戦争遺跡」
ガイド:安藤広道(文学部)、阿久沢武史(高等学校)

【概要】
日吉キャンパスの地下には旧海軍連合艦隊司令部の巨大な軍事施設が眠っています。
地上の校舎や寄宿舎なども海軍によって使われ、戦争末期の作戦は、ここ日吉で立案さ
れていました。日吉は学ぶ場であるとともに、塾生を戦地に送り出す場であり、作戦を
指揮する場でもありました。日吉の歴史は複雑です。この回では、地下壕だけでなく地
上の施設も見学し、残されたモノ(建造物・遺物)から、この場所の記憶を辿りたいと
思います。過去と現在を行きかいながら、戦争と平和について、そして私たちがいま
ここで学ぶことの意味について考えてみたいと思います。

 

< 第3回 2015年6月6日(土)13:30~17:00 >
「日吉は地図と地上観察で遊ぶとこんなに面白い!」
ガイド:太田弘(普通部)、高橋傑(普通部)、坂戸宏太(横浜初等部)、
皆川典久(東京スリバチ学会会長)、石川初(政策・メディア研究科/環境情報学部)

【概要】
日吉の高低差・崖地形や歴史的な街の変化などを地形図から俯瞰し、フィールドワーク
でその痕跡を見つけます。実験授業では「スリバチ地形」の専門家や地形観察の達人を
ゲストにお招きし、遠くは縄文期の海進時から現代に至る地形形成の経過を、また、近い歴史では、江戸・明治・昭和と続く近世・近代の日吉を村から街への変化などを詳細
な地形図を俯瞰し、古地図を読み解き、外に出て街歩きをして学びます。


【2014年の活動】
日吉で遊ぶ、日吉で学ぶ

日吉教育研究調整予算事業

①4月26日(土)
『グループワークを効果的に進めるためのワークショップ』
神武直彦(SDM研究科)

②5月10日(土)
『日吉の森のホットスポットを探そう』
福山欣司(経済学部)
長沖暁子(経済学部)
有川智己(経済学部)

③5月17日(土)
『日吉の森のランドマークを決めよう』
福山欣司(経済学部)
長沖暁子(経済学部)
程木義邦(経済学部)

④6月7日(土)
『探せ!日吉の「スリバチ地形」
皆川典久(日本スリバチ学会会長)
石川 初(日本スリバチ学会副会長)
太田 弘(普通部)

⑤6月14日(土)
『描こうGPS地上絵』
石川 初(日本スリバチ学会副会長)
太田 弘(普通部)
高橋 傑(普通部)

⑥6月21日(土)
『探訪、日吉の戦争遺跡』
安藤広道(文学部)
大西 章(高等学校)
都倉武之(福澤研究センター)

⑦6月28日(土)
『日吉で学ぶアジア太平洋戦争』
安藤広道(文学部)
大西 章(高等学校)
都倉武之(福澤研究センター)


【2013年度の活動】
キミは日吉を知っているか―― Discover HIYOSHI

日吉教育研究調整予算事業

①11月2日(土)
『探検!発見!(1)日吉台地下壕』
安藤広道(文学部)

②11月9日(土)
『探検!発見!(2)地図から見た日吉』
今尾恵介(日本の地図研究家)
太田 弘(普通部)

③11月16日(土)
『探検!発見!(3)日吉の森を歩こう!』
福山欣司(経済学部)
長沖暁子(経済学部)